手持ち金で支払う額を増やせば借入金額を減らせますが、貯金をすべて吐き出してしまうのはキケンです。引っ越しではいろいろな費用がかかりますし、何かアクシデントがあっても対応できるようにしておかないと、ローン滞納につながってしまうからです。頭金の目安をどのように考えたらよいでしょう?
■生活予備費の目安はどれくらい?
何かアクシデントが起こった時に融通できるお金の目安は、会社員であれば月収の3~6ヶ月分、自営の場合には月収の半年~年収分くらいです。
病気や事故で入院するかもしれませんし、妻の妊娠出産、減収や転職、親の介護が発生するかもしれません。
数ヶ月無収入でもやっていけるだけの蓄えがあれば、アクシデントのおかげで住宅ローンが払えずに滞納、マイホームを手放さなければならない…といった事態を避けることができます。
月収30万円としても180万円の余裕が欲しいところです。
手持ちの引き出せるお金が500万円程度あったとしても、320万円を越えて頭金を入れるのはやめて置いた方が良いでしょう。
■頭金の目安は1~2割、諸費用1割
物件の購入を決めて、業者に頭金として振り込む金額は、住宅価格の1~2割程度が多くなっています。
契約の仕方によりますが、手付金としての意味を持たせて100万円程度あれば良いとされる場合もあり必ず1~2割以上でなければならない決まりはなく、契約先との交渉次第です。
ただし、諸費用分は住宅ローンと違う扱いになり、融資でまかなう場合には審査が厳しくなるでしょう。
諸費用の内容を、住宅価格3,000万円の場合を例に紹介すると…
司法書士報酬含む登記費用、固定資産税、取得税、ローン費用、引っ越し費用など、いわゆる『諸費用』と呼ばれる費用が200万円程度になります。
中古住宅の場合には、仲介手数料が1,036,800円(税込み)かかります。
ほぼ、1割程度に当たる300万円強が、住宅価格と別にかかる計算です。
ただし、新築住宅や所有者が不動産業者になっている住宅では、所有者との直接契約になりますから、仲介手数料は発生しません。
■一般的な頭金の目安としては?
・頭金の金額は、物件価格の1割程度あれば問題なし。
・手持ちの貯金を月収の半年分程度残す。
・できれば希望購入価格の2割程度の自己資金を確保。
・頭金なしでも交渉次第で購入は可能。
どうしても“今でしょ”というタイミング重視のケースでは、返済額がクリアできる範囲の融資で買えるなら、頭金なしでも住宅購入は可能です。
極端な話、融資さえ通れば滞納せずに返済できればなんとかできるのです。
購入を迷っているのなら、条件の合いそうな物件を所有している不動産会社に相談してみましょう。




