定年間近で中古マンションを購入する時、現金払い?それともローン?

定年間近に大きな買い物をする場合には、限られた退職金や年金収入からの支払いになるためしっかり検討した上で決めることが必要です。

老後、なるべく快適な生活が送れるようにと、利便性の高い場所を終の棲家にできるようにと中古マンションの購入を検討する場合、現金で支払ったほうが良いのか、それともローンを利用するべきかと悩むケースもあるでしょう。

現金とローン、それぞれのメリットは?

例えば住宅ローンを利用した場合、手元の現金や預貯金を大幅に減らすことがなく、年末のローン残高に応じた住宅ローン控除を利用する事もできます。ただし借金をするということは当然利息を支払う必要が出てきますし、経済環境が変われば返済できなるリスクもあります。

対して現金払いの場合、利息は発生しませんし、毎月の返済を心配する必要もありません。ただし手元の現金や預貯金を大幅に減らす事になってしまいます。

住宅ローンを利用すると費用負担はどのくらい増える?

例えば60歳で定年を迎えた時に2,000万円の中古マンションを購入すると考えて、変動金利1.2%、返済期間20年で、住宅ローンを利用するとしましょう。この場合、月々の返済額は93,774円となり、返済総額は約2,250万円です。

おおよそ、2,000万円の中古マンションを購入するのに対して、250万円の利息を支払う必要があると考えられます。

さらに住宅ローン控除による還付金額を計算してみると、毎年の年末残高の1%分が10年に渡り還付されるので、最大で150万円です。

・実際に住宅ローン控除を利用できる年数に注意!

ただし60歳で定年を迎えた場合、年金受給開始は65歳なので64歳までは無収入の状態なので、パートなどで働くことを考えれば実際に住宅ローン控除を利用できるのは60歳から64歳までの4年間で最大約70万円という計算です。

・現金のほうが余計な費用は発生しない

いくらローンを組めば住宅ローン減税が利用できると言っても、250万円の利息を払って住宅ローン減税から還付されるのは70万円になるなら、現金で支払った方が差し引き180万円分余計な費用を発生させなくて済むと考えられるでしょう。

資産運用を検討しているのなら話は別!

ただしローンを利用し、減らすことのなかった手元の現金や預貯金を資産運用に充て、住宅ローンを利用することで発生する利息以上の運用益が見込めればローンを利用した方が結果的には良いと考えられます。

なお、住宅ローンを利用する場合には、金融機関に対する融資手数料、団体信用生命保険料、抵当権設定のための登記費用など諸費用が必要である点も踏まえて考える必要があります