住宅ローン変動金利の今後を予想

これからマイホーム購入を予定しているなら、住宅ローンの金利が気になりますね。2017年9月現在、変動金利は0.44%~0.625%程度となっています。固定金利は1.08%~2.08%程度ですから、変動金利のほうが低くなっています。『変動』ということで、この先、固定金利を上回るのか予想してみましょう。

■金利の変動に影響力を持っているのは?
2016年のマイナス金利導入から、低水準の金利が続いてきました。
さすがにこれだけ低い水準が続くと、「そろそろ上がるのでは?」「変動金利はちょっと怖いかも」なんて考えはじめている方もいらっしゃるでしょう。
2016年の住宅金融支援機構の調査では、住宅ローンの利用状況について年3回調査していますが、変動金利派の割合は、38.7%⇒49.2%⇒47.9%と変遷。
マイナス金利導入で変動金利に流れ、2016年から2017年にかけてわずかに減少しました。
住宅ローンの金利は、固定金利は長期国債、変動金利は短期プライムレートに影響を受けています。
景気の回復の兆しがあらわれたこともあって、固定金利はジワリと上昇しました。
変動金利は、0.65%前後で上下する状態が続いています。
これ以上下げられないところまで来ていますし、上昇の材料もありませんでした。

■2018年以降の変動金利はどうなる?
現在、北朝鮮の影響、アメリカトランプ政権など、世の中が不安定な方向に向かいそうな要素が出ていますから、変動金利を長い期間借りるのは不安だと感じる方向に向かいそうです。
世の中の動きが不安定になれば、変動金利が急に大きく動くことが心配です。
とはいっても、2017年9月時点では、固定金利と倍も違う金利なだけに、短期間の場合には変動金利が魅力的に見えます。
固定金利を左右する国債の動きでは、先日の北朝鮮のミサイル発射の影響で長期金利が下がり、2017年9月、10月の固定金利が注目されますね。
その後も、日銀が国債の買い入れを続ける限り、上昇はないでしょうし、まだ先になりそうです。
有事にでもなればインフレになり、変動金利は跳ね上がるリスクがでてきます。

■今が借り時かも知れない
変動金利は、金利を見直しながら金利が変わるローンです。
しかし、5年間ルールと、1.25倍ルールがあります。

・『5年ルール』
⇒金利が変動しても返済額は5年ごとの見直しにする。

・『1.25倍ルール』
⇒5年ごとの見直しで金利が上がっても、返済額の最高額は1.25倍までにする。
うんと金利が低い時に決められた返済総額は変わらないですし、5年後見直しまでに、情勢をみて、固定に組み合えするのもアリです。
住宅ローン金利は、間違いなく借り時に来ていますね。