住宅ローンを組むときには、目の前のマイホームプランの魅力に、少しくらい無理をしてもなんとかなると思いがちです。ローンを背負うことで張り合いができて、年収を押し上げることに成功する方もいますが、安全圏にしておけば良かったと後悔する場合もあります。住宅ローンで後悔しないために知っておきたいことを紹介しましょう。
■マイホームには維持費がつきもの
フラット35のシミュレーターでは、返済額が年収の35%程度を見込んだ数字を出してきます。
しかし、住宅費として妥当なのは、25%程度なのです。
持ち家を持つと、固定資産税、設備の修繕や入れ替え費用、10年に1度のサイクルで、外壁や屋根の塗装をすることになるでしょう。
細かい費用は、生活費の中からやりくりできても、10年毎に150万円前後のメンテナンス費用がかかります。
お子さんの小学校入学のタイミングでマイホーム購入という方は多いですが、10年目には、そろそろ大学受験を控える頃になっているはずです。
教育資金と同時に、メンテナンス費用をためる余裕を見ておかなければ、家をかったばかりに、教育資金が奨学金頼みになる恐れがあります。
■ローンが払えなくなったとき
万が一、病気で休職しなければならなくなり、ローンが払えないと言った事態が起こるかもしれません。
三大疾病保障付きなど、保障範囲の広いタイプの団信に入っている場合には、がん・心筋梗塞・脳卒中の場合保障が受けられますが、『60日間その状態が継続した場合』など、契約によって条件が違いますから確かめておきましょう。
団体信用保険に該当せず、返済が遅れるときには、金融機関に相談しましょう。
先延ばしで支払える見込みがあるのであれば、いきなり差し押さえにせず乗り切れることもあります。
ローンが残っている物件は、抵当権がついていますし、個人の財産にはなっていない位置づけにあります。
もし、売却処分となる場合にも、金融機関との交渉が必要です。
■離婚で財産分与したくてもローンがあって売れない
「ローンが苦しくて家の中がいつもギスギスして、離婚することになった。」そんな話もあります。
ただ、財産分与の時に、売却額でローンを精算できればスッキリするのですが、もし、ローンが残る“オーバーローン”になってしまう場合には、自由に売ることができません。
最初にローンを組んだ債務者が完済することになります。
妻が子と家に住み続ける場合でも、夫が債務者なら、ローンを返済する義務があるのです。
年収の5倍を超える借り入れには慎重になった方が良いでしょう。
収入に見合った額に抑えるのが、住宅ローンで後悔しない唯一の方法なのです。




