マイホームの満足度はどこで決まる?
マイホームを購入する際に、価格や立地、間取り、公共施設の有無、周辺環境等をメインに検討される方がほとんどですが、これらは探す時に現地に行って自分の目で確認できると思います。
それとは違い、実際購入したマイホームが住んでみたら、考えていたとはちょっと違うと感じる事も出てくると思います。
では、どんな点からそう思ってしまうのでしょうか。
1.理想通りのマイホームを購入できたか?
既にマイホームを購入された方に対して、理想通りの住まいだったか調査を行ったところ以下のような比率になりました。
過半数を占めた「どちらかといえば思う」の中で、個別の回答で多かったのは以下のようなものがありました。
〇家族の希望が優先されれば及第点
〇日当たりを優先して購入したが、子供が走り回るようになって階下への音が心配
〇家族構成が変わって、部屋数等の不満が多少出てきた
〇駐車場付一戸建てを購入したが、駐車スペースが小さくて大きな車が入れられない
以上の様に購入時は満足していたけど、ライフステージの変化によって多少の不満が出てくるので、100%満足できるというのは考えづらいかもしれません。
そうですね。でも住み心地というには別物ですからね。
2.マイホームを購入した人は実際満足しているのか?
自分の、そして家族の将来の幸せを考えて購入したマイホーム。
実際に、マイホームを購入した人はどれほど満足しているのでしょうか?
購入する際に、家族であれこれ考えマストと思って購入したマイホームでも、実際に住んでみないとその良さは分からないものです。
マイホーム購入者はどれほどの満足度と考えているのでしょう。
大満足が100%として、それぞれ評価してもらったのが下記の表です。
色々検討してから購入しているマイホームですので、約半数の方が満足度70~80%となっています。
もちろん100%が一番良いのは言うまでもありませんが、100%というのはなかなかありませんので、概ね満足している方が多いという結果になっています。
ただ、満足するかどうかというのは個々の主観によることも多いので、ある人は90%でも違う人だと70%なんて事もあります。
3.一戸建とマンションでも満足度が変わる
マイホームと言っても一戸建の場合とマンションの場合がありますが、ではこの住宅形態ではどのような差が出てくるのでしょうか。
満足度が低い70%未満では一戸建の割合が高いのですが、満足度が高い70%以上になると逆にマンションの方が高くなってきます。
これは、一戸建はマンションよりも専有面積が広くて自由度も高いので、思っていた理想と実際に住んでみてからのギャップが発生しやすいからと考えられます。
実際に住んでから感じる不満点
マイホームに実際に住んでみると、あれやこれやと不満が出てくるのは仕方がありませんが、実際どんなところに不満を感じているのでしょう?
不満に思う内容で特に多いのが1位の収納スペースで、3人に1人が不満に感じています。
物は徐々に増えてくるので、最初の頃は良くても、後々少ないと感じる方が多いのでしょう。
2位の防音性は一戸建よりもマンションの方が多く、3位の駐車場のスペースや数は一戸建の回答となっていますが、けっこう不満に思うスペックだというのが改めて浮き彫りになりました。
住んでから思いのほか不満に感じるのが5位のコンセントの位置・数です。
物件を内覧する時は、室内に家具などがありませんので気づきにくいのですが、実際に家具を入れて住み始めると思いのほか位置や数に不便に感じるものです。
ランクには入っていませんが、テレビジャックも各部屋にあるかどうかを確認するのをお勧めします。
収納スペースが少ないと不満に思う人が多いんだね!
収納スペースがないと、色々家具をおかないといけなくて室内が狭くなるし見栄えもよくないですからね!
あれば良かったと思うスペック
住み始めてから、あれば良かったなと思う内容も人それぞれでしょうが、一番多かったのがウォークインクローゼットです。
一般的なクローゼットですと洋服をしまえばほぼ一杯になってしまいますが、ウォークインクローゼットは衣服を探しやすい、大きな荷物もしまえる、着替えるスペースとしても活用できるなどのメリットが多く、後々あれば良かったと感じる方が多いようです。
表を見ても分かる通り、1位のウォークインクローゼットを始め、3位の納戸・DENスペース、4位のシューズインクローゼット、10位のパントリーなど収納スペースがあれば良いと思われる方がとても多くなっています。
やはり限られた広さの中で収納スペースがないと、物がどんどん増えてそれこそ足の踏み場が無い!状態になってしまうので収納スペースへの不満が増える様です。
5位の広々リビングダイニングと6位の対面キッチンは、家族が一番集まる場所であるリビングダイニングキッチンは、お友達を呼んだ時などにある程度の広さが欲しく感じる事。
また、料理中にも家族で会話が出来る対面キッチンが良いと思われる方が多いようです。
マイホーム満足度を上げるスペック
今まで見てきた様に、住み始めてから出てくる不満として収納スペースや間取りに関するものが多いですので、その辺を加味して、あると満足度が上がるであろうスペックを挙げてみました。
〇ウォークインクローゼット
そこまで無くても天井部分まである大型のトールタイプシューズボックスは最低限あるのが理想です。
〇トイレはウォシュレット
できれば消臭機能もあるとなお良いでしょう。
〇食器洗い乾燥機・浄水器付対面カウンターキッチン
ガス台は3口コンロ、出来ればガラストップコンロだと掃除しやすい。
〇パントリーor食品棚
パントリーはなかなか取れるスペースがなくても食品棚があれば重宝します。
〇廊下収納or納戸
廊下部分に廊下収納や納戸があると重宝します。
〇浴室乾燥機・追い焚き機能付ユニットバス
浴室乾燥機があると洗濯物も干せるし湿気対策にも良いですよ。
〇各居室には全てクローゼットorウォークインクローゼット付
全ての居室に収納スペースがないと家具を置いて狭くなりますので不満に思う事が多くなります。
〇各居室に最低2ヵ所のコンセント完備
居室のコンセントは最低でも2ヵ所欲しい。廊下にもあると掃除のときに楽ですよ。
〇各居室にテレビジャック完備
テレビジャックが付いてない部屋だとテレビを見る事が出来なくなりますのでしっかりとチェックして下さい。
〇LDKは最低15帖
キッチンスペースは最低3帖以上、リビングダイニングスペースは12帖以上あると余裕があって満足度が上がります。
以上のようなスペック・設備があると後々不満に思うことが少なくなりますが、全て網羅したマイホームを購入しようとすれば、予算的に合わなくなる可能性が高くなりますので、この中から、最低限外せないというものをピックアップして、それも基にマイホームを探してみるのが良いでしょう。
結局のところ満足度は「住みやすい」かどうかという事でその数値が決定してくるのです。あなたも「住みやすい」満足度の高いマイホームを是非見つけて下さい!
購入する際には、予算や立地・間取り等をまず考えるものな。